BMWやBMW MINIにお乗りの方の中には、エンジンオイルの交換頻度が少ないと感じている方も多いのではないでしょうか。
実際、一般的なお車の交換タイミングと比べると長めに設定されていますが、これは純正のロングライフオイルを使用しているからだと言えます。
しかし、どんなに長持ちするエンジンオイルでも劣化を避けることはできません。必ずどこかのタイミングでオイル交換を行う必要が出てくるでしょう。
そこでこの記事では、BMW MINIで使用するエンジンオイルの特徴や交換時期、オイル交換に必要な費用についてご紹介します。
BMW MINIのご購入を検討されている方や、既にお乗りの方は、ぜひご一読ください。
目次
BMW MINIのエンジンについて
BMW MINIに搭載される主なエンジンは、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの2種類があります。(クロスオーバーモデルにはPHEVも設定されています)また、排気量は1.5Lと2.0Lが設定されています。
エンジンタイプ | シリンダー数 | エンジン形式 | 排気量 |
ガソリンエンジン | 直列3気筒 | B38A15 | 1498cc |
直列4気筒 | B48A20 | 1998cc | |
ディーゼルエンジン | 直列3気筒 | B37C15 | 1496cc |
直列4気筒 | B47D20 | 1995cc |
モデルやグレードによって搭載されているエンジンの種類や排気量は異なりますが、全てのエンジンに「MINI ツインパワー・ターボ」と呼ばれる専用の過給機が搭載されており、実際の排気量以上の力強い走りがご体感いただけます。
そして、これらのエンジンが最大限のパフォーマンスを発揮するためには、良質なエンジンオイルの存在が欠かせません。
エンジンオイルの役割
一般的にエンジンオイルは「潤滑剤」としての役割を持つことが知られていますが、実はそれ以外にも多くの役割を担っています。
- 潤滑作用・・・エンジン内部の可動部の動きを滑らかにする
- 密封作用・・・金属同士の隙間からガスが漏れないようにする
- 冷却作用・・・燃焼熱を受けたエンジン内部を冷やす
- 洗浄作用・・・スラッジや鉄粉などを洗い流す
- 酸中和作用・・・エンジン内部をコーティングし腐食を防ぐ
- 応力分散作用・・・部品が受ける衝撃を吸収する
万点にも及ぶ部品から作られているエンジンは、そのほとんどが過酷な環境下に晒されています。
それらを保護し、スムーズに作動するように手助けするのがエンジンオイルの役割ですので、エンジン内部には常に良質なエンジンオイルを行き渡らせる必要があります。
もしエンジンオイルが劣化したまま走行を続けると、エンジンが本来持つ性能を発揮できないどころか、寿命を大きく縮めてしまいます。
BMW MINIのエンジンオイルの交換時期
一般的なエンジンオイルの交換時期は、次の通りとなります。
エンジンタイプ | 交換時期 | シビアコンディション |
ガソリン車 | 15,000km/1年毎 | 7,500km/6ヶ月毎 |
ターボ付ガソリン車 | 5,000km/6ヶ月毎 | 2,500km/3ヶ月毎 |
ディーゼル車 /ターボ付ディーゼル車 |
10,000km/1年毎 | 6,000km/6ヶ月毎 |
※シビアコンディション・・・悪路や坂道走行や短距離走行など、エンジンに負荷がかかる運転です。
上記の交換時期にBMW MINIを当てはめると、
- ガソリンモデル(ターボ付き)・・・5,000km / 6ヶ月毎
- ディーゼルモデル(ターボ付き)・・・1万km / 1年毎
となります。
ただし、BMW MINIに使用されている純正エンジンオイルは100%化学合成油でオリジナル設計のロングライフオイル。優れた保護性能を長期間保持するため、交換サイクルはガソリンモデル、ディーゼルモデル共に1万5,000kmもしくは1年毎 まで伸ばすことができます。
ちなみに、BMW MINIのオイル交換時期は、ディスプレイに表示される交換時期(月/年)や残距離でご確認いただけます 。
BMW MINIのオイル交換における注意点
エンジンオイルは、材質や粘度の違いや、どのような添加剤が入っているかによって性能が変わります。
そのため、お車のパフォーマンスを存分に発揮させるためには、そのエンジンに適したオイル選びが非常に重要になります。
BMW MINIの正規ディーラーであれば、基本的に専用の純正オイルを使用しますが、カー用品店やガソリンスタンドでは、そのお店が仕入れているオイルを使用することになります。
使用するオイルによってはBMW MINIのエンジンと合わないものもありますので、純正ロングライフオイル以外を使用する時は注意が必要です。
BMW MINIはオイル交換時にアラートのリセットも必要
BMW MINIはオイル交換をするとアラートが出る仕様となっているため、正規ディーラーでリセットをする必要があります。
また、正規ディーラーでオイル交換をすると、アラートのリセットと同時に、整備記録を車両データに書き込む作業まで行います。
そのため、もし正規ディーラー以外でオイル交換を行ったら、一度正規ディーラーに訪れていただき、アラートをリセットしなければいけません。
エンジンオイルの交換方法
主なエンジンオイルの交換方法は、以下の4つがあります。
- カー用品店で行う
- ガソリンスタンドで行う
- 自分で行う
- 正規ディーラーで行うそれぞれの特徴を見ていきましょう。
1.カー用品店で行う
カー用品店で行う場合は事前予約が必要ですが、作業時間はおおよそ15〜30分 程と短く、様々な種類の中から好きなオイルを選ぶことができます。
大手カー用品店であれば工賃は一律料金として設定されていることが多く、そこに使用した分のオイル代がプラスされます。
また、会員になれば工賃を無料としているところもありますので、頻繁にカー用品店をご利用される方はお得に交換することができます。
2.ガソリンスタンドで行う
ガソリンスタンドでは、給油や洗車のついでにオイル交換ができます。予約不要で作業時間は15〜20分程 ですので、手軽さが売りと言えるでしょう。
また、石油メーカーと契約しているガソリンスタンドであれば、一般の販売価格よりもオイル価格が安いことがあります。
さらに、お店によっては作業工賃をワンコイン(500円)で実施しているところもありますので、手軽に安く済ませたいという方にはおすすめの方法です。
3.自分で行う
エンジンオイルのみを購入し、交換自体を自分で行う方法です。工賃が不要で、好きなオイルを入れることができるのが特徴です。
ただし、ジャッキやレンチ、廃油処理BOXなど作業前に揃えなければいけないものが多いため、一からオイル交換をしようと思うと、結果的にかなりの出費となることもあります。
また、作業に慣れていなければ、ある程度の作業時間も必要です。
交換に必要な知識や技術をお持ちで、作業環境も整えられる方におすすめの交換方法だと言えるでしょう。
4.正規ディーラーで行う
BMW MINIの正規ディーラーでエンジンオイルを交換する方法は、最も安心で確実です。
事前予約が必要ですが、作業自体はBMW MINIを知り尽くした専門スタッフによって行われるため、安心してご利用いただけます。
また、正規ディーラーでは純正ロングライフオイルを使用するのはもちろん、オイルフィルター交換も同時に実施されますので、エンジンをベストなコンディションに仕上げることができます。
ちなみに当社Toto MINIでエンジンオイル交換を行うと、1時間〜1時間半 程のお時間をいただいております。
カー用品店やガソリンスタンドと比べると作業時間は長めとなっていますが、待ち時間の間はショールームで自由にお寛ぎいただけます。
BMW MINI純正エンジンオイルの特徴や種類
ここでは、BMW MINIの純正エンジンオイルについてご紹介いたします。
BMW MINIの純正エンジンオイルは、「PREMIUM」「PROTECTION」「SELECT」の3種類がございます。
全て化学合成油100%でロングライフ設計。BMW MINIのエンジンに適した粘度で高い保護性を発揮し、低温始動性に優れた性質を持ちます。また、蒸発性能も優れているため、低燃費性能にも大きく貢献します。
ちなみにBMW MINIの純正エンジンオイルは全て市販されていますので、オイル単体でのご購入も可能です。
必要なエンジンオイル量はモデルやグレード、エンジンの排気量によって異なりますが、おおよそ4〜6L となります。交換前にサービスマニュアルでオイル量を確認し、適切な量を購入するようにしましょう。
PREMIUM
- Longlife-17 FE+ 0W-20・・・(ガソリンエンジン用)
- Longlife-19 FE 0W-30・・・(ディーゼルエンジン用)
BMW MINIの推奨オイルです。「PROTECTION」「SELECT」両方の性能を併せ持ちながら燃費性能も優れているため、頻繁にドライブをされる方にもおすすめです。
PROTECTION
- Longlife-01 FE 0W-30・・・(ガソリンエンジン用)
エンジン保護性能が高く、寒冷地に強いエンジンオイルです。北海道や東北、甲信越地方など、積雪が多い地域にお住まいの方に最適です。
SELECT
- Longlife-01 5W-30・・・(ガソリンエンジン用)
- Longlife-04 5W-30・・・(ディーゼルエンジン用)
スタンダードグレードのエンジンオイルです。エンジン保護性能が優れており、BMW MINIのエンジンパフォーマンスを最大限に引き出します。
適切なオイル交換でBMW MINIでのカーライフを長く快適に
BMW MINIのオイル交換について、エンジンオイルの特徴も交えてご紹介いたしました。
MINIを含めたBMW車両に共通の「エンジンオイル交換頻度が少ない理由」ですが、これは専用開発された純正ロングライフオイルが使用されているからだと言えるでしょう。
また、一般的にBMW MINIのような輸入車ディーラーだと交換費用が高いと言われがちです。
しかし、これはお客様が少しでも愛車と長くお過ごしいただくために最高のメンテナンスサービスを提供したいという考えからです。
BMW MINIのディーラーにお任せいただければ、常に愛車を最高の状態でお引き渡しさせていただくことをお約束します。
ぜひエンジンオイル交換の際は、純正ロングライフオイルの使用や、正規ディーラーでの交換をご検討ください。
もちろんToto MINIのショールームでも、エンジンオイル交換や各種メンテナンスを承っております。
BMW MINIを知り尽くした専門スタッフが丁寧にご対応いたしますので、安心してお任せください。