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新型BMW MINIカントリーマンの魅力は?クロスオーバーからの変更点も解説

優れた走破性とコンフォート性能を両立させた都市型クロスオーバーSUV。

 

BMW MINIからも、2011年からSUVモデル「クロスオーバー」が販売されていましたが、2024年3月に、3代目へとフルモデルチェンジが行われました。

ヨーロッパでの呼称「カントリーマン」へと変更し、大きさやデザイン、機能なども一新。BMW MINIの新しいSUVとしてラインナップに加わっています。

そこで本記事では、新型BMW MINI カントリーマンの特徴や魅力、従来モデルのクロスオーバーとの違いについてご紹介していきます。

新型BMW MINIカントリーマン(U25)とは

BMW MINI カントリーマンは、3代目クロスオーバーに位置付けられるモデルです。

従来モデルのクロスオーバー(F60)は、シリーズの中で最も大きなボディを持ちながらも、親しみやすく使い勝手の良いSUVとして販売されていました。

そして新たに登場したカントリーマンは、クロスオーバーよりも一回り大きく、さらに居住性や実用性が高くなっているのが特徴です。

また、クロスオーバー(F60)時代には「PHEV」も設定されていましたが、今回から完全電動モデル「BEV」が加わっています。

ちなみにカントリーマンのコードは全てのグレードで「U25」となっていますが、コード後ろにある記号で、エンジンモデルかBEVモデルかが見分けられるようになっています。

  • U25 ICE・・・エンジンモデル
  • U25 BEV・・・BEVモデル

「クロスオーバー」から世界共通の「カントリーマン」へ

これまでBMW MINIのSUVモデルは「クロスオーバー」の名前で販売されていましたが、今回から、新しく「カントリーマン」の名前に変更されました。

これは一体どうしてなのでしょうか。

実はBMW MINIの本国ヨーロッパでは、SUVモデルを導入当初から「カントリーマン」という名前で販売していました。

しかし、日本で「カントリーマン」という名称は既に別の会社が商標登録をしていました。そこで日本で販売されるSUVモデルに限り、「クロスオーバー」という別の名前が付けられるようになったのです。

ちなみに「カントリーマン」という名前のモデルは、1960年代のBMC(ブリティッシュ・モーター・カンパニー)時代にも販売されてい ます。

この時は「オースチン・ミニ・カントリーマン」という名前で販売されていましたが、今のようなSUVの概念は持っておらず、ステーションワゴンのような全長の長いモデルでした。

新型BMW MINIカントリーマン(U25)の特徴

サイズもデザインも性能も、全てが新しくなった新型BMW MINIカントリーマン。

ここでは、より具体的にどのような特徴があるのかについて、

  • エクステリア
  • インテリア
  • 居住性・収納能力
  • ドライビングテクノロジー
  • デジタルテクノロジー

この5つの項目に分けてご紹介していきます。

エクステリア

MINI史上最大サイズのボディを持つカントリーマンは、従来モデルと比べてさらに迫力が増しています。

今回から採用された八角形のヘッドライトやフロントグリル、立体的なプレスラインが入ったドーム型のボンネットが、アグレッシブな雰囲気に仕立てています。

また、クロスオーバー時代から定評のあったユニオンジャック柄のテールライトは、新しくLEDのドットが組み合わされたデザインになっています。

後部のナンバープレートがテールゲート中央から下部に変更されているため、バックビューの印象も大きく変わっています。

インテリア

インテリアは、よりシンプルで先進的なデザインへと変更されています。

MINIシリーズの象徴でもあるインパネのセンターディスプレイは引き継がれていますが、こちらは大型の円形有機ELタイプに変更。

メーター表示パネルとしてはもちろん、ナビゲーションやエアコン、オーディオ設定など、あらゆる機能が集約されています。モニターはタッチパネル式で、全ての操作が直感的に行えるのもポイントです。

また、センターディスプレイの下に設置されている5つのトグル・スイッチには、パーキングブレーキやシフト操作などが割り当てられています。

住性・収納能力

カントリーマンの一番の強みであるのが、居住性や収納能力の高さです。

前後の長さはもちろん、室内の高さも向上しているため、後部座席に大人が乗り込んでも圧迫感を感じることはありません。

また、後席シートは3分割式で、フラットに収納可能。片方のシートを倒せば、スキー板などの長ものの荷物も、そのまま積み込めます。

さらにルーフにはルーフレールも設けられており、カヌーやサーフボードなどの大型荷物の運搬にも対応。アクティブに活動される方にもご満足いただける仕様となっています。

ドライビングテクノロジー

カントリーマンのパワートレインは、エンジンと電気モーターの2種類がございます。

エンジンのエントリーモデル「C」には、直列3気筒エンジンが搭載されており、それ以外には直列4気筒エンジンを搭載。※「D」グレードにはディーゼルエンジンが搭載されます。

また、全てのモデルには「MINIツインパワー・ターボ・テクノロジーと、7速DCTが搭載されており、パワーと燃費性能を高レベルで両立しています。

電気モーターを搭載するBEVモデルは、フロントにモーターを搭載する「E」と、前後輪にモーターを搭載する「SE ALL4」がございます。

エンジン・BEV全てのモデルに「MINIエクスペリエンス・モード」が設定されており、走行シーンに応じてモードが切り替えられるようにもなっています。

デジタルテクノロジー

カントリーマンには、音声アシスタントの「MINIインテリジェント・パーソナル・アシスタント」が標準装備。これにより、ナビやオーディオ、エアコン操作などが、音声の指示ひとつで行えます。

また、専用の「MINIナビゲーション」は、目的地を設定すれば、ルート上の渋滞情報もリアルタイムで把握できます。(月額のMINIコネクテッド費用をお支払いいただくと、ルート以外の渋滞情報も把握できます) も安心です。

さらに、スマートフォンをポケットに入れたままで自動で鍵を開閉できる「デジタル・キープラス」も搭載。乗り降りが楽に行えるのもポイントです。

新型BMW MINIカントリーマンのエンジンモデル(U25 ICE)

新型BMW MINIカントリーマンのエンジンモデルは、以下の4種類がラインナップされています。

  • C
  • D
  • S ALL4
  • JCW

基本的なラインナップは先代のクロスオーバーから大きく変わることはありません。

ベーシックグレードの「C」から始まり、4WDの「S ALL4」、本格的なスポーツグレード「JCW」、そしてディーゼルエンジン搭載の「D」がございます。

各グレードのカタログ上のスペックは、以下の通りとなります。

C D S ALL4 JCW
全長・全幅・全高(mm) 4445×1845×1660 4445×1845×1660 4445×1845×1660 4445×1845×1645
ホイールベース(mm) 2690 2690 2690 2690
車両重量(kg) 1620 1640 1680
乗車定員(名) 5 5 5 5
トランク容量(L) 505
(後席折りたたみ時1,530)
505
(後席折りたたみ時1,530)
505
(後席折りたたみ時1,530)
最小回転半径(m) 5.5 5.5 5.6
エンジン形式 直列4気筒DOHC(ディーゼル) 直列4気筒DOHC(ガソリン) 直列4気筒DOHC(ガソリン)
排気量(cc) 1498 1995 1998 1998
最高出力(馬力

/rpm)

156 / 5000 150 / 4000 204 / 5000 316 / 5750
最大トルク(Nm/rpm) 230 / 1500-4600 360 / 1500-2500 300 / 1450-4500 400 / 2000-4500
JC08モード燃費(km/L) 22.8 14.1
WLTCモード燃費(km/L) 17.4 13.1
新車価格 489万円〜 509万円〜 566万円〜 667万円〜

※2024年3月時点で公開されているデータとなります。

それぞれのグレードの特徴も見ていきましょう。

C / D

カントリーマンのベーシックグレード。「C」は1.5L直列3気筒ガソリンエンジンを搭載し、「D」は2L直列4気筒ディーゼルエンジンを搭載しています。

両方モデルとも「MINIツインパワー・ターボ・テクノロジー」と「7速DCT」を搭載し、重さを感じさせないキビキビとした走りが持ち味となっています。

ベースの価格が抑えられているため、必要なオプションだけ装着したいとお考えの方にもおすすめです。

S ALL4

2L直列4気筒ガソリンエンジンと、BMW MINI独自の4WD技術「ALL4」が搭載されたワンランク上のグレードです。

エンジンパワーはエントリーグレードの「C」よりも50馬力ほど大きく、4WD技術も搭載されているため、本格的な悪路でも安心して走行することができます。

アウトドアやスキーなどを行うような、アクティブに活動する方に最適なモデルだと言えるでしょう。

ジョン・クーパー・ワークス(JCW)

「S ALL4」よりも。さらにハイパワーなエンジンや専用の足回りを搭載する本格スポーツモデルです。

パドルシフト付き「スポーツ・オートマチック・トランスミッション」やスポーツブレーキを搭載しており、操る楽しさは一級品。ワインディングはもちろん、そのままの状態でサーキット走行もご満足いただけます。

走行性能に妥協をしたくないとお考えの方に間違いなくおすすめできるモデルだと言えるでしょう。

新型BMW MINIカントリーマンのBEVモデル(U25 BEV)

続いて、新たに追加されたBEVモデルをご紹介していきます。

BEVモデルは、2種類のグレードがラインナップされています。

  • E
  • SE ALL4

基本的にはエンジンモデルと同様に、ベーシックグレードの「E」と、4WDの「SE ALL4」がラインナップされています。

ちなみにBEVモデルは、専用の充電設備「MINI Wallbox」を設置すれば、ご自宅でも充電可能。もちろん全国に2万基以上設置されている公共の充電スポットもご利用いただけます。

 

E SE ALL4
全長・全幅・全高(mm) 4445×1845×1640 4445×1845×1640
ホイールベース(mm) 2640 2640
車両重量(kg)
乗車定員(名) 5 5
定格出力(kW) 68 55
最高出力(kW) 150 225
最大トルク(Nm) 250 250
新車価格 593万円〜 662万円〜

※2024年3月時点で公開されているデータとなります。

それぞれのグレードの特徴も見ていきましょう。

E

BEVモデルのベーシックグレードです。フロア床下にバッテリーを搭載し、フロントにモーターを搭載したFWD仕様となっています。

搭載モーターは1機のみですが、モーター特有の加速力はしっかりご体感いただける仕様となっています。ドライブモードを「ゴーカート・モード」に設定すれば、遊び心溢れるクイックな走り出しや、ハンドリング特性もお楽しみいただけるでしょう。

インテリアの随所に再生ポリエステルなどのリサイクル素材が使われ、環境に配慮されているのもポイントです。

SE ALL4

BEVの4WDモデルとなります。前後にモーターを搭載しており、ベーシックモデルの「E」よりも、さらに力強い走行性能を発揮します。

また、一回り大きい18インチホイールが標準装備されており、優れた走行安定性も持ち合わせています。

街乗りから遠征まで、あらゆるシーンがお楽しみいただける次世代のモデルと言えるでしょう。

BMW MINIクロスオーバーとの違い

前モデルのクロスオーバー(F60)からさらに大きくなったカントリーマンは、全長約13cm、全幅約2.5cm 、全高約6.5cm、そしてラゲッジルームは最大25%広くなっています。

車重は増しましたが、より燃費効率が改善されたエンジンや7速DCTを搭載しているため、燃費はカントリーマンの方が優れています。

また、エクステリアを見てみると、クロスオーバーは全体的に丸みを帯びていますが、カントリーマンは、より平面や直線が多用された重厚感のある見た目に仕上がっています。

インテリアは、メーターやスイッチ類はインパネ中央の円形有機ELセンター・ディスプレイとトグルスイッチに集約され、よりすっきりとしたものに変更されています。

パネル部分もリサイクル素材の布地ベースを多用し、より暖かみのあるものに仕上がっています。

各モデルにラインナップされている「D」「JCW」のスペックも掲載しておきますので、ご参考ください。

クロスオーバー(F60)COOPER D クロスオーバー(F60)JCW カントリーマン(U25)D カントリーマン(U25)JCW
全長・全幅・全高(mm) 4315×1820×1595 4315×1820×1595 4445×1845×1660 4445×1845×1645
ホイールベース(mm) 2670 2670 2690 2690
車両重量(kg) 1600(4WDは1660) 1670 1620 1680
乗車定員(名) 5 5 5 5
トランク容量(L) 450(後席折りたたみ時1,390) 450(後席折りたたみ時1,390) 505(後席折りたたみ時1,530) 505(後席折りたたみ時1,530)
最小回転半径(m) 5.4 5.4 5.5 5.6
エンジン形式 直列4気筒DOHC(ディーゼル) 直列4気筒DOHC(ガソリン) 直列4気筒DOHC(ディーゼル) 直列4気筒DOHC(ガソリン)
排気量(cc) 1995 1998 1995 1998
最高出力(馬力) 150 306 150 316
最大トルク(Nm) 350 450 360 400
JC08モード燃費(km/L) 20.5 22.8
WLTCモード燃費(km/L) 16.9 17.4
新車価格 436万円〜 637万円〜 509万円〜 667万円〜

※2024年3月時点で公表されているデータとなります。

まとめ

これまでのMINIらしさを残しながらも、より筋肉質で頼りがいのあるモデルへと進化した新型BMW MINI カントリーマン。居住空間や収納が一回り大きくなり、より幅広いユーザーのニーズにお応えできるようになりました。

また、新たに追加された完全電動モデルのBEVは、走りと環境性能を両立した次世代のSUV。電動モデルならではの、クリーンで力強い走りがご堪能いただけるモデルに仕上がっております。

新型BMW MINI カントリーマンは、オーナー様のカーライフをさらに充実したものにしてくれるでしょう。この機会にぜひご検討ください。

新型BMW MINI カントリーマンは、Toto MINIのショールームにも展示しております。

尚、現在お車のオーダーも受け付けております。各モデルの詳細情報等、気になることがございましたら、販売店までお問い合わせください。

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