大自然の中で活動するキャンプは、日常とはかけ離れた体験ができるアクティビティとして人気があります。
最近はアウトドア人気が拍車をかけ、キャンプ場やグランピング施設なども充実してきました。
キャンプを楽しむためには、テントやタープ、テーブルなどといった必要なものを揃えてお車で持ち運ぶ必要があります。
そう考えると、コンパクトなイメージを持つMINIからすると、少々ハードルが高いと感じてしまうかもしれません。
しかしMINIでも積み方に工夫すれば、不自由なくキャンプをお楽しみいただくことは可能ですし、キャンプに向いている純正アクセサリーやオプションもいくつか存在します。
そこで今回は、MINIでキャンプをお楽しみいただくために必要な情報や、おすすめの純正アクセサリー、オプションなどをご紹介していきます。
目次
そもそもMINIはキャンプに向いていない?
大自然の中でキャンプを楽しむには、信頼できる愛車の存在が必要不可欠。
テントや寝袋、椅子やテーブル、ランタンなど多くの荷物を持ち運んで現地に赴き、現地では施錠管理ができる唯一の存在にもなります。
そのため、キャンプを楽しむためには、車には次のような能力が求められます。
- 積載能力
- 走破性
- セキュリティ
そしてもちろん現在のMINIは、上記の条件をしっかりと満たしています。
「MINI」と聞くと、BMCやローバー時代の小さなMINIをイメージされる方が多いかもしれませんが、BMW傘下後の現在のMINIはプラットフォームが一新された3ナンバー仕様と、やや大きめに設計されています。
また、どのモデルもラゲッジスペースはフラットに近い形をしています。
コンテナボックスを上手く活用して隙間なく積み込み、空いたスペースには折りたたみチェアやテント、タープなどの比較的コンパクトな荷物で埋め合わせれば、効率良くお荷物が積むことができるでしょう。
さらに、MINIには4WDのグレードも存在するため、砂利道や泥道が多い山奥へのキャンプにもご利用いただけます。
純正オプションの「アラームシステム 」もございますので、キャンプ場でのセキュリティ面も安心。
このように、MINIでもキャンプをお楽しみいただける条件はしっかりと備わっているのです。
おすすめのモデルはカントリーマンやクラブマン
MINIの中でもキャンプに向いているモデルは、やはり比較的大きめのサイズのカントリーマン(クロスオーバー)やクラブマンとなります。
両モデルは他のグレードと比べて収納容量が広く、走破性に優れた専用の4WD技術「ALL4」も設定されています。
また、「イージー・オープナー」「ピクニック・ベンチ」「ラゲッジ・プロテクション・マット」など、キャンプ場で重宝する純正オプションも設定されています。
日帰りキャンプなら3ドアやコンバーチブルでもお楽しみいただけます
MINIの中でもコンパクトな3ドアやコンバーチブルは、もちろんカントリーマン(クロスオーバー)やクラブマンと比べると収納能力が劣ってしまいますが、後席を上手く活用すれば、十分な量のキャンプ道具を積み込むことができます。
特にコンバーチブルは、一見すると極端に収納能力が少ないようにも見えますが、後部座席をそのまま収納スペースに使うことだってできます。
また、ルーフをオープンしておけば、後席への荷物の積み下ろしも直接行えます。
コンパクトなモデルは機動力が高いため、大型車では辿り着けない意外なキャンプ場へ辿り着くことができるかもしれません。
MINIの各モデルのラゲッジ容量
現在販売されてるMINIの車体サイズとラゲッジ容量は、以下の通りとなります。
全長×全高×全幅 | ラゲッジ容量 | ラゲッジルーム幅 | ラゲッジルーム高さ | |
新型3Dハッチバック | 3875mm×1745mm×1455mm | 210L (800L※2名乗車時) |
ーー | ーー |
3ドアハッチバック | 3865mm×1725mm×1430mm | 211L | 900mm | 710mm |
5ドアハッチバック | 4025mm×1725mm×1445mm | 278L | 900mm | 710mm |
コンバーチブル | 3865mm×1725mm×1415mm | 215L (160L※オープン時) |
800mm | 500mm |
クラブマン | 4275mm×1800mm×1470mm | 360L (1250L※2名乗車時) |
1000mm | 680mm |
クロスオーバー | 4315mm×1820mm×1595mm | 450L (1390L※2名乗車時) |
1000mm | 730mm |
カントリーマン | 4445mm×1845mm×1660mm | 505L (1530L※2名乗車時) |
ーー | ーー |
※「全長×全高×全幅」「ラゲッジ容量」は2024年5月時点で公表されているデータとなります。
※ラゲッジルーム幅・高さに関しては実測値を元にしている為若干の誤差があります。
ハッチバックモデルの3ドアや5ドアは、最もコンパクトな「Aセグメント」よりも一回り大きな「Bセグメント」に分類されますので、後席シートを使っている状態でも200L以上のラゲッジ容量が確保されています。
また、コンバーチブルはソフトトップを開けた状態だと160Lの容量しかありませんが、その分後席シートに直接荷物を積み込むことができます。
ほかにも、ハッチバックモデルを引き伸ばした形状のクラブマンは、後席シートを倒せば収納能力が1250Lと、大幅に拡大できます。
バーベキューコンロや4人掛けの折りたたみテーブルなどといった大きな荷物もそのまま積み込むことができるため、行き先でアクティビティをお楽しみいただく方にも最適です。
クロスオーバーやカントリーマンは、MINI史上最大のサイズとなっていますので、かさばりがちなシュラフ(寝袋)やクーラーボックスも沢山積み込むことができます。
家族でキャンプに出かけたいとお考えの方にも、きっとご満足いただけるでしょう。
MINIでキャンプにおすすめの純正アクサセリー・オプション
全てのモデルに設定されているわけではありませんが、MINIの純正アクセサリーやオプションの中には、キャンプ場でのワンシーンで活躍するものもございます。
イージー・オープナー
鍵を持っている状態でテールゲートバンパー下に足を出し入れすると、自動でテールゲートが開く機能です。クロスオーバーとクラブマンに設定されています。
両手が塞がっている状態でもテールゲートが開けられるのはもちろん、女性の方や小さなお子様も開け閉めが楽に行えるため、キャンプ先でのちょっとした荷物の出し入れの時にも重宝します。
ピクニック・ベンチ
テールゲートを開けた状態でバンパーの上に腰掛けられる簡易型のベンチです。クロスオーバーの純正アクセサリーに設定されています。
もちろんハッチバックモデルのお車であればベンチが無くても直接腰掛けることはできますが、開口部が汚れていると、服やズボンを汚してしまうことがありますし、ロック部分が煩わしく感じることもあります。
本製品はバンパーの形状に合わせたサイズに設計されており、上部にはクッションも付いているため座り心地も抜群。小さいお子様でも安心して寛ぐことができるでしょう。
ラゲッジ・プロテクション・マット
沢山の荷物の出し入れが伴うキャンプでは、無意識のうちに開口部やバンパーに荷物をぶつけてしまう可能性があります。
そんな時に重宝するのが、ラゲッジ・プロテクション・マット。テールゲート開口部やリアバンパーを保護することができるため、積み下ろし時にお車を傷付けてしまう心配もありません。
ルーフ・ボックス
ルーフ上にも収納スペースが確保できる専用のボックスです。コンバーチブル以外のモデルに設定されています。
専用のベース・サポートとセットで取り付ける必要がありますが、専用のアタッチメントでルーフ・ボックス単体の脱着も簡単に行えます。
また、信頼性が高く、抜群の安定性を誇ります。
長物のお荷物も収納しやすい形状ですので、大きめのテントやタープなど、脚が長いキャンプ道具をまとめて入れておくと良いかもしれません。
キャンプ先に持って行きたい便利グッズ
ここでは、さらにキャンプを快適に楽しむために、一緒に持って行きたい便利グッズをご紹介します。
ソーラー充電器付きバッテリーチャージャー
MINIの車内には電源ソケットやUSB Type-C/Aの差し込み口がありますが、エンジンをかけていない状態で常に電源を取り続けると、バッテリー上がりを引き起こす可能性があります。
そこでおすすめなのが、ソーラー充電器が付いたバッテリーチャージャーです。
ソーラー充電器が付いていると天気が良ければ自動的に充電されるため、行き先での電源問題を心配する必要がありません。
また、容量が大きめのものをご用意いただければ、冷蔵庫や空調機器など、ある程度電力を消費する機器も問題なく使えます。
一台あればキャンプ先での快適性が一気に増しますので、ぜひご利用ください。
天井収納ネット
キャンプはこだわればこだわるほど、どうしても荷物が多くなりがちです。
特にご家族が多い方だと、衣類や寝袋などのかさばるものをたくさんご用意する必要が出てきます。
そんな時は、頭上の空きスペースが活用できる天井収納ネットをご利用いただくことをおすすめします。
吊り下げ式であるため重量物を乗せるのには向いていませんが、比較的軽量でかさばりやすい寝袋や着替えを入れておくのにはぴったり。トランク容量を大きく節約することができるでしょう。
プラスチック収納ボックス
定番のプラスチック収納ボックスは、細かなキャンプ用品をまとめて収納しておくためには必須のアイテムです。
特にMINIのラゲッジルームはフラットに近い形をしているため、箱型の収納ボックスがあれば効率良く荷物を収めることができます。
また、強度もあるためキャンプ場ではテーブルや椅子の代わりとしても活用できます。
プラスチック収納ボックスはたくさんの形状やサイズが販売されていますが、何度も積み下ろしをするため、作りが頑丈なブランド品をお選びいただくことをおすすめします。
また、複数ご購入する際は、収納スペースを無駄なく使えるように、同じ大きさのものを揃える方が良いでしょう。
まとめ
MINIでキャンプを楽しむために必要な情報をご紹介いたしました。
コンパクトが売りのMINIは、多くのモデルでハッチバック形式のボディが採用されています。
サイズ感を感じさせない広々とした居住空間や収納能力を備えていますので、キャンプをお楽しみいただくのにも向いています。
特にクロスオーバーやカントリーマン、クラブマンは4WD仕様もラインナップされており、走行性能も高いため、アウトドア好きの方の心強い味方になってくれるはずです。
また、3ドアハッチバックやコンバーチブルのようなコンパクトなモデルでも、荷物の積み方を工夫すれば、十分にキャンプを楽しむことができるでしょう。
最近は整備が行き届いたキャンプ場も沢山出てきており、初心者でも気軽にキャンプが楽しめるようになってきました。
この機会に、ぜひMINIと一緒にキャンプに出掛けてみてはいかがでしょうか?