街中で一際目を惹くスタイリッシュなフォルムを持つBMW MINI。
BMWのスローガン「駆けぬける歓び」が継承されており、ドライブの愉しさを十分に味わえるお車として、女性からも高い人気があります。
BMW MINIは様々なユーザーのニーズにお応えできるように、たくさんのボディタイプやグレードがラインナップされています。
しかし、初めて乗られる方からすると、豊富なラインナップの中からベストな一台を選ぶのは至難の業ではないでしょうか。
そこで本記事では、BMW MINIの特徴やグレード、目的にあった選び方などを詳しくご紹介していきます。
ご自身に合ったモデルを選ぶのに、ぜひご活用ください。
BMW MINIの特徴
まずはBMW MINIの特徴についてご紹介していきます。
現在販売されているBMW MINIは「ニューMINI」と呼ばれている新生MINI。
BMWの傘下となり、伝統的なクラシカルな雰囲気を残しつつ、より丸みを帯びたトレンドデザインをしています。
もちろん生まれ変わっても、初代Miniの特徴であったゴーカートのような機敏なハンドリングは健在です。
また、「アクティブ・クルーズ・コントロール」や「ダイナミック・スタビリティ・コントロール」など最新のドライビング・アシスタント機能が搭載されているのもポイントです。
これまでの伝統的なクラシックMiniの魅力と、最新の技術が融合した新しいMINIだと言えるでしょう。
MINIの歴史
MINIはもともと1959年にイギリスの「BMC(ブリティッシュ・モーター・コーポレーション)」によって製造されていた小型乗用車です。
今でこそ一般的となっている「横置きエンジン+FF(フロントエンジン・フロントドライブ)」のパッケージを初めて世に浸透させたパイオニア的存在です。
また、初代Miniは2000年までの41年間モデルチェンジをすることなく販売され続けたロングセラーモデル。
今でも街中で初代Miniの姿を見かける方も多いのではないでしょうか。
「BMC」は自動車産業の情勢の影響を受けながらも幾度と社名を変更しながら2000年まで初代のクラシックMiniを製造していました。
ところがローバー時代にBMWの傘下で新生MINIのプロジェクトを進めていましたが、やがて経営が悪化し離脱することになります。
最終的に「Mini」のブランドはBMWが単独で引き継ぐ形で残り、2001年に「BMW MINI」として再登場しました。
ちなみにBMC時代のMiniは「クラシックMini」「ローバーMini」、現在のBMWが製造するMINIは「ニューMINI」「BMW MINI」と呼ばれています。
※MINIの歴史については別に詳しい記事がございます。ぜひそちらもご覧になってください。(「ミニ_メーカー」)
「MINI」=ブランド名「クーパー」=グレード名
MINIのことを「MINIクーパー」と呼ばれることがありますが、実はこちらは正式名称ではなく、グレード名となります。
もともと「MINIクーパー」は、クラシックMiniの開発者のアレック・イシゴニス氏の友人であるジョン・クーパー氏の名前が由来です。
名エンジニアであるジョン・クーパー氏は、Miniの優れたハンドリング性能に着目し、ラリーカーとして仕立てることを提案。
後にこれを「MINIクーパー」と名付け、数々のレースに参戦し、伝説的な活躍を遂げました。
そしてクラシックMiniの時代にスポーツグレードに対して「MINIクーパー」の名前が使われるようになり、この名残が残る形となったのです。
ちなみに現在のBMW MINIでは、ノーマルモデルに「クーパー」、スポーツグレードに「ジョン・クーパー・ワークス(JCW)」という名前があてがわれています。
BMW MINIの種類
一言でMINIと言っても、様々なボディタイプやグレードがあります。
ボディタイプ
現行モデルである3代目MINIのボディタイプは、次の4つに分けられます。
- ハッチバック
- コンバーチブル
- クラブマン
- クロスオーバー
各ボディタイプの特徴をそれぞれ見ていきましょう。
ハッチバック
初代Miniの形状を継承している最もベーシックなボディタイプ。
コンパクトにまとめられた曲面の多いボディは、モダンさとクラシカルを両立した唯一無二のデザインをしています。
もともとは3ドアのみの設定でしたが、2014年には後部座席やラゲッジルームが広々と拡大された5ドアも登場。
初めて乗られる方や、ご家族や友人とお出かけする機会が多い方にもおすすめです。
コンバーチブル
電動ソフトトップを搭載する4シーターで、MINIらしいお洒落な雰囲気を纏いつつ、実用性も備えているマルチなボディタイプです。
走行中でも開閉可能なソフトトップは全開までの時間はわずか18秒。
気分が乗った時にすぐ青空の下でドライブが愉しめるのはコンバーチブルならではの大きな魅力です。
また、収納容量はソフトトップを閉じた状態で215L、開けた状態でも160Lと、オープンモデルとしてもかなり余裕のある設計。
懐の深いオープンモデルですので、ファミリー向けの方にも最適です。
クラブマン
観音開きのテールゲートと個性豊かなボディカラーが特徴的なステーションワゴンです。
一回り大きなMINIというイメージでしょうか。
広い室内空間でゆったりと寛げるのはもちろん、後部シートを倒すと最大1,205Lの収納容量を発揮します。
沢山の機材を積み込んでの出張や車中泊など、アクティブに活動する方のパートナーとなることは間違いないでしょう。
クロスオーバー
今最も人気が高まっているクロスオーバーSUVのボディタイプ。
伝統的なデザインの面影を残しつつ、力強さと現代の街中に馴染むスタイリッシュなデザインをした万能モデルです。
ボディサイズは全モデル中最も大きく、後部シートを倒すと最大1,390Lの収納容量を確保。スキーやキャンプなど、アクティブに活動する方にも十分ご満足いただけます。
また、あらゆる路面条件でも快適に走れるフルタイム4WDシステム「ALL4」や、唯一のハイブリッド「PHEV」が選べるのも、クロスオーバーならではの特徴です。
グレード
BMW MINIのグレードは次の8つに分けられます。
- ワン
- クーパー
- クーパーS
- ジョン・クーパー・ワークス(JCW)
- クーパーD
- クーパーSD
- ALL4
- PHEV
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
ワン
最もお手頃な価格のベーシックモデルで、3ドアハッチバックに設定されています。
ボディカラーは単色のみで、他グレードと比べてエンジン出力も控えめですが、MINIらしい伝統的なデザインや機敏な走行性能はしっかり備わっているため、エントリーモデルとしておすすめです。
クーパー
MINIの代名詞となっており、最も人気が高いのがこちらのクレードです。
「ドライビング・アシスト」や「ETC」などが標準装備されていたり、ルーフやミラーキャップがボディカラーと異なる「2トーンカラー」が設定されていたりと、快適性とデザイン性を高いレベルで両立。
選んでおけば間違いのないグレードだと言えるでしょう。
クーパーS
クーパーの持つ上質感に、スポーツ性がプラスされたグレードです。
フードにはダクトが設けられ、バンパーもエアロダイナミクスが考慮されたデザインへと変更。
使い勝手が良いのはもちろん、格好良いMINIに乗りたい方にぴったりのグレードです。
ジョン・クーパー・ワークス(JCW)
偉大なるエンジニア、ジョン・クーパー氏の名前を冠した最上級のスポーツグレードです。
加速やブレーキ、コーナリング、どの性能も他グレードを圧倒しており、スポーツカーを操るような純粋な駆けぬける歓びが体感できます。
もちろんクーパーの持つ快適装備も備えているため、日常的にお車を使う方もご満足いただけるでしょう。
クーパーD
クーパーにディーゼルエンジンが搭載されたグレードです。
トルクフルなディーゼルエンジンは発進や加速が非常にスムーズで、街中の走行が多い方でも、ストレスなくドライブが楽しめます。
クーパーSD
スポーツグレードのクーパーSにも、ディーゼルモデルが設定されています。
こちらもクーパーS同様、エクステリアがスポーティに洗練されたものに変更されています。
搭載される2L直列4気筒ターボディーゼルエンジンの最高出力は170馬力と、アクセルを踏み込んでからの走り出しはクーパーDよりさらに軽快。
ガソリン車では味わえない新しいドライブフィールが愉しめます。
ALL4
独自のフルタイム4WDシステムが搭載されたグレードで、「クロスオーバー」と「クラブマン」に設定されています。
ALL4は路面状況に応じて自動で前後アクスルの駆動配分を最適化してくれるため、雪道や悪路でも安心してドライブを続けられます。
PHEV
1.5L直列3気筒エンジンと電気モーターを組み合わせたプラグイン・ハイブリッドモデルで、クロスオーバーに設定されています。
搭載するリチウムイオンバッテリーには専用の充電ステーションで充電できるほか、走行中にエンジンから発電することもできます。
また、スイッチひとつでEV走行やエンジン走行、ハイブリッド(エンジン+モーター)走行を切り替えができるのもポイントです。
モーターならではの滑らかな走りと、ガソリンエンジンの気持ちの良い吹け上がりの両方が愉しめる、全く新しいMINIだと言えるでしょう。
タイプ別BMW MINIの選び方
ご紹介したように、現在のBMW MINIは様々なグレードがラインナップされており、乗りたい目的や状況に適したタイプが選べるようになりました。
ここでは、目的別にBMW MINIの選び方をご紹介していきます。
通常のMINIに乗りたい
BMW MINIの魅力を存分に味わいたいという方には、装備が充実してカラーバリエーションも豊富な現行の「MINI-クーパー」をおすすめします。
伝統的なハッチバックタイプでコンパクトにまとめられており、キビキビとした走りも健在です。
100万円以下の予算でMINIに乗りたい
できるだけ予算を抑えてMINIに乗りたいという方には、ひとつ前の第2世代(2007年〜2014年)の「MINI-クーパー」をおすすめします。
MINIらしい走りは、もちろん第2世代でも十分ご堪能いただけます。
ただし、中古車の個体の見極めは難しいので、認定ディーラーなど信頼できる販売店でのご購入をおすすめします。
荷物を積めるMINIに乗りたい
荷物を積んでの移動が多い方には、現行モデルの「MINI-クラブマン」がおすすめです。
最大1250Lと大容量の収納スペースに加え、ガソリン、ディーゼル共にツインパワー・ターボエンジンを搭載しており、荷物を積んだ状態でも余裕のある走りを実現しています。
伝統を守りつつ進化するBMW MINI
BMW MINIの各モデルや、グレードの特徴や魅力、選び方についてご紹介いたしました。
現在のBMW MINIは、様々なお客様のニーズにお答えできるように、ラインナップが豊富にございます。
どのグレードも革新的な技術や走行性能、インテリアやエクステリアなどがこだわり抜かれていますので、自信を持っておすすめいたします。
お洒落なMINIで颯爽と街中を駆けぬけるご自身の姿を想像してみて下さい。
きっとこれまでのカーライフがより一層ワクワクしたものに変わるはずです。
試乗も承っております。お客様のイメージ通りの車かどうか、ぜひご体感下さい。