車を所有する上で必ず必要な維持費。
税金や保険料などがありますが、中でも最も日常に直結するのが燃料費ではないでしょうか。
特に最近では燃料費の高騰が激しくなってきたため、購入時に燃費性能の比較をすることが欠かせなくなりました。
そこでこの記事では、BMW MINIの燃費をモデルやグレード別にご紹介していきます。
BMW MINIのご購入を検討されている方は、ぜひご参考になさってください。
目次
BMW MINIとは
BMW MINIは、BMC社・ローバー社から販売されていた小型乗用車「クラシックMini」のブランドを引き継いで登場したモデルです。
コンパクトなボディや愛嬌のある丸目のヘッドライト、「ゴーカートフィーリング」と呼ばれる独特のハンドリング性能。
随所に「クラシックMini」のDNAを受け継ぎながら、BMWが長年培ってきたエンジンや足回り、先進安全技術を融合させた「プレミアムコンパクト」へと進化しています。
ちなみにBMW MINIは2002年から日本で販売されており、2016年から2022年までは7年連続輸入車新車登録台数1位を記録 しています。
BMW MINIは現代のニーズに合わせた豊富なラインナップを展開
現在のBMW MINIは、2014年に登場した3代目となります。
先代の「クラシックMini」は、非常にコンパクトな箱型形状が特徴的でしたが、現在のBMW MINIは、現代のニーズに合わせてボディタイプやモデル、グレードが細かく設定されています。
また、今後の新しい自動車社会に対応できるように、ディーゼルやプラグイン・ハイブリッド（PHEV）もラインナップされるようになりました。
BMW MINIの基本情報
現行モデルのBMW MINIには新開発のプラットフォームが採用されており、ボディサイズが一回り大きくなっています。
また、様々なボディ形状のモデルがラインナップされています。
- ハッチバック（3 DOOR・5 DOOR）
- コンバーチブル
- クラブマン
- クロスオーバー
そしてこれらのモデルには、以下のグレードが用意されています。
- ワン・・・エントリーグレード
- クーパー・・・装備が充実した人気グレード
- クーパーS・・・スポーツグレード
- クーパーD・・・ディーゼルエンジン搭載車
- クーパーSD・・・ディーゼル・スポーツグレード
- ALL4・・・スタンバイ四輪駆動システム搭載車
- PHEV・・・プラグイン・ハイブリッド搭載車
- ジョン・クーパー・ワークス（JCW）・・・最上級スポーツグレード
このように、BMW MINIには細かくグレードが分けられており、それぞれ燃費も異なります。
まずはBMW MINIのシリーズ全体の基本情報をご紹介いたします。
WLTCモード 市街地モード 郊外モード 高速道路モード
| ガソリン | ディーゼル | ||
| 燃費 | JC08モード | 13.5〜17.6km/L | |
| 8.5〜12.0km/L | |||
| 11.9〜16.7km/L | |||
| 13.9〜18.7km/L | |||
| 満タンに必要な金額※1 | 6,552〜11,102円 | 7,084〜9,821円 | |
| 航続距離※2 | 561.6〜696km | 825.6〜1030.9km | |
| 燃料タンク容量 | 36〜61L | 44〜61L | |
| 排気量 | 1500cc・2000cc | 1500cc・2000cc | |
| 価格相場（税込） | 中古 | 9.8〜598万円 | 89.6〜430万円 |
| 新車 | 310 万円 | 381〜535万円 | |
※1 経済産業省 資源エネルギー庁「給油所小売価格調査」2023年8月14日時点
ハイオク182円・軽油161円で計算
※2 WLTCモードで算出
BMW MINIの燃費
次に、BMW MINIの各モデルの特徴や、グレード別の燃費や航続距離、燃料代などを詳しくご紹介いたします。
気になるモデルやグレードの確認にご活用ください。
※モデルによっては用意されていないグレードもございます。
ハッチバック（3 DOOR・5 DOOR）
ハッチバックはシリーズの中で最もコンパクトなモデルです。
現行モデルはボディサイズが一回り大きくなったものの、新開発のツインパワーターボ付きエンジンはトルクが高く、前グレードにアイドリングストップ機能も標準装備されているため、全体を通した燃費は向上しています。
また、ミッションはこれまでの6速ATから7速DCT（ジョン・クーパー・ワークスは8速AT）へと多段化し、燃費向上が図られているのもポイントです。
3 DOOR
| グレード | ワン | クーパー | クーパーD | クーパーS | JCW |
| 燃費（JC08モード km/L） | 17.6 | 18.0 | 24.2 | 16.6 | 15.5 |
| 燃費（WLTCモード km/L） | 16.2 | 15.6 | 19.5 | 15.0 | 13.7 |
| 燃料 | 無鉛プレミアムガソリン | 無鉛プレミアムガソリン | 軽油 | 無鉛プレミアムガソリン | 無鉛プレミアムガソリン |
| タンク容量（L） | 40 | 40 | 44 | 44 | 44 |
| 航続距離※1（km） | 648 | 624 | 858 | 660 | 602.8 |
| 満タンに必要な金額※2 | 7,280円 | 7,280円 | 7,084円 | 8,008円 | 8,008円 |
※1 WLTCモードで算出
※2 経済産業省 資源エネルギー庁「給油所小売価格調査」2023年8月14日時点
ハイオク182円・軽油161円で計算
5 DOOR
| グレード | クーパー | クーパーD | クーパーS | クーパーSD |
| 燃費（JC08モード km/L） | 17.5 | 23.6 | 17.1 | 23.1 |
| 燃費（WLTCモード km/L） | 15.6 | 19.5 | 15.0 | 18.9 |
| 燃料 | 無鉛プレミアムガソリン | 軽油 | 無鉛プレミアムガソリン | 軽油 |
| タンク容量（L） | 40 | 44 | 44 | 44 |
| 航続距離※1（km） | 624 | 858 | 660 | 831.6 |
| 満タンに必要な金額※2 | 7,280円 | 7,084円 | 8,008円 | 7,084円 |
※1 WLTCモードで算出
※2 経済産業省 資源エネルギー庁「給油所小売価格調査」2023年8月14日時点
ハイオク182円・軽油161円で計算
コンバーチブル
コンバーチブルは4人乗りのオープンカー仕様です。
大人4人が乗車できる広い車内空間と、ボタンひとつで開閉可能な全自動開閉式ソフトトップが特徴のモデルで、友人やご家族を乗せる機会が多い方に最適です。
2代目に搭載されていた1600cc直列4気筒エンジンから変わって新たに採用された1500cc直列3気筒ターボエンジンは低燃費で力強く、リッターあたり2.6km 燃費が向上しています。
| グレード | クーパー | クーパーS | JCW |
| 燃費（JC08モード km/L） | 17.4 | 16.9 | – |
| 燃費（WLTCモード km/L） | 15.6 | 14.8 | – |
| 燃料 | 無鉛プレミアムガソリン | 無鉛プレミアムガソリン | 無鉛プレミアムガソリン |
| タンク容量（L） | 40 | 44 | 44 |
| 航続距離※1（km） | 624 | 651.2 | – |
| 満タンに必要な金額※2 | 7,280円 | 8,008円 | 8,008円 |
※1 WLTCモードで算出
※2 経済産業省 資源エネルギー庁「給油所小売価格調査」2023年8月14日時点
ハイオク182円・軽油161円で計算
クラブマン
クラブマンはファミリー層向けに設定されたモデルで、広い室内空間や積載スペースが持ち味です。
インテリアや乗り心地は他モデルと比べてワンランク高く設計されており、旅行や出張などの遠乗りにも最適です。
また、テールゲートにはハッチバックモデルの伝統である「観音開き」が採用されているのもポイントです。
クーパーS ALL4やディーゼル搭載車にはMINI初の8速ATが搭載されているため、高速道路の巡航時などでは、他モデルよりも燃費の向上が期待できます。
| グレード | クーパー | クーパーD | クーパーS | クーパーS ALL4 | クーパーSD | JCW |
| 燃費（JC08モード km/L） | 16.5 | 19.7 | 15.6 | 14.4 | 19.5 | 13.5 |
| 燃費（WLTCモード km/L） | 14.5 | 17.4 | 13.7 | 13.2 | 17.2 | 11.7 |
| 燃料 | 無鉛プレミアムガソリン | 軽油 | 無鉛プレミアムガソリン | 無鉛プレミアムガソリン | 軽油 | 無鉛プレミアムガソリン |
| タンク容量（L） | 48 | 48 | 48 | 48 | 48 | 48 |
| 航続距離※1（km） | 696 | 835.2 | 657.6 | 633.6 | 825.6 | 561.6 |
| 満タンに必要な金額※2 | 8,736円 | 7,728円 | 8,736円 | 8,736円 | 7,728円 | 8,736円 |
※1 WLTCモードで算出
※2 経済産業省 資源エネルギー庁「給油所小売価格調査」2023年8月14日時点
ハイオク182円・軽油161円で計算
クロスオーバー
クロスオーバーSUVのモデルで、BMW MINIの中では最も大きな車体を持ちます。
クラブマンよりも広い室内や荷室を持つのはもちろん、SUVならではの高い乗車位置を持つため、運転しやすい一面も持ちます。
搭載されるパワーユニットはディーゼルが中心で、唯一のPHEVもラインナップされています。
ディーゼルは燃料費が安く燃費も優れているため、少しでも維持費を抑えたい方には最適な選択となるでしょう。
また、PHEVの燃費は数値だけで見るとディーゼルに劣りますが、電気だけで約53kmの距離を走行 できるため、街中の移動や渋滞時などでは経済的に走行できます。
| グレード | クーパーD | クーパーD ALL4 | クーパーSD ALL4 | クーパーSE ALL4 | JCW |
| 燃費（JC08モード km/L） | 20.5 | 19.0 | 18.8 | 17.6 | – |
| 燃費（WLTCモード km/L） | 16.9 | 16.1 | 15.7 | 14.8 | – |
| 燃料 | 軽油 | 軽油 | 軽油 | 無鉛プレミアムガソリン/電気 | 無鉛プレミアムガソリン |
| タンク容量（L） | 61 | 61 | 61 | 36 | 61 |
| 航続距離※1（km） | 1030.9 | 982.1 | 957.7 | 532.8 | – |
| 満タンに必要な金額※2 | 9,821円 | 9,821円 | 9,821円 | 6,552円 | 9,821円 |
※1 WLTCモードで算出
※2 経済産業省 資源エネルギー庁「給油所小売価格調査」2023年8月14日時点
ハイオク182円・軽油161円で計算
燃費を参考にする上での注意点
BMW MINIのカタログに記載されている燃費は「JC08モード」と「WLTCモード」の2種類がございます。
JC08モードは2011年に制定された日本独自の燃費測定方法で、これまでの多様な走行条件に加え、エンジンが冷えた状態も条件に加えられています。
もう一つの「WLTCモード」は2014年に「国連欧州経済委員会自動車基準調和世界フォーラム」で採択された世界基準の燃費測定方法です。
「WLTCモード」は「市街地」「郊外」「高速道路」と、それらを平均的な使用時間配分で構成した「WLTCモード」の4つの数値で燃費が記載されます。
これにより、ユーザーの使用環境に合わせた燃費の比較がしやすくなりました。
ただし、これらの燃費はあくまで一定の条件下で行った数値となるため、注意が必要です。
実際の走行では運転の仕方や走行環境、乗車人数や荷物の有無など様々な条件が重なるため、テスト時と同条件を作るのは難しいと言えます。
そのため、実燃費はカタログ値よりも低くなると考えておきましょう。
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BMW MINIの燃費について、モデルやグレード別にご紹介させていただきました。
3代目のBMW MINIはディーゼルやPHEVもラインナップに加わり、バリエーションが豊富にございます。
昨今は燃料費の高騰が目立っており、燃費の数値はお車を決める上での重要な指標となるのは間違いないでしょう。
今回ご紹介した中で気になる気になるお車がございましたら、ぜひ実際にご試乗されてみることをおすすめいたします。
