2024年6月に登場した新型MINI エースマンは、日本の道路事情にもピタリと当てはまるコンパクトなサイズ感と、電動のパワートレインを搭載した新時代のBEV。
これまではガソリンモデルと併売されることの多かったMINIのBEVモデルでしたが、新型MINI エースマンは、BEV専用モデルとして登場しています。
そこで本記事では、新型MINI エースマンの特徴やグレード、カントリーマンとの違いについて詳しくご紹介していきます。
目次
新型 MINI エースマン(JO5)とは
新型MINI エースマンは、新型MINI 3-DOORの電動モデル(JO1)をベースに、ボディサイズを大きく、クロスオーバーSUV仕様に仕立てたお車です。
MINIのインテリアデザイン責任者のセバスチャン・クリュス氏が「東京のような都会のジャングルには完璧なクルマです」 と述べるように、都市部のような狭く混雑しやすい道でも快適に走行できるサイズ設計となっています。
実際のところ新型MINI エースマンは、MINI 5-DOORとカントリーマンの中間にあたるサイズとなっているため、SUVの中でも比較的運転しやすい方だと言えます。
都市部で活躍する新感覚の電動クロスオーバーSUVとして、新しいジャンルを牽引していく存在となるのは間違いないでしょう。
ちなみに「エースマン」の名前の由来は、トランプの”ACE(エース)”。「MINIの新しいエースになる」という期待が込められています。
新型 MINI エースマン(JO5)の特徴
新型MINI エースマンの特徴を見ていきましょう。
エクステリア
新型MINI エースマンのエクステリアは、新型MINIシリーズに採用されている「カリスマティック・シンプリシティー」と呼ばれるデザイン言語が反映されています。
3-DOORや5-DOORとは一味違うエッジの効いたボディ形状をしており、LEDヘッドライトも角ばった形をしています。ちなみに前後のLEDライトは、3種類の中からお好みのパターンが選べます。
また、ルーフには全グレードで専用のルーフレールが装着されています。このおかげで、よりSUVらしいビジュアルとなっています。
ちなみに新型MINI エースマンのボディカラーは4色が設定されています。
- メルティング・シルバーⅢ
- インディゴ・サンセット・ブルー
- レジェンド・グレー
- レベル・レッド
※トリムの選択によって選択できるカラーが異なります。
インテリア
操作系のほとんどは「円形有機ELセンターディスプレイ」と、その下に設けられたスイッチ類で行うように設計されているため、インパネ周りは非常にすっきりとしています。
また、ダッシュボードにはファブリックなリサイクル素材が使われ、シートはこれまでのレザーから、100%リサイクルのニット繊維で作られているものへと変更。
実際に車内に乗り込んでいただくと、レザー生地とはまた違った高級感がお楽しみいただけます。車内に乗り込んだ際は、ぜひ触り心地や座り心地をご体感ください。
居住性・収納能力
5人乗り仕様の新型MINI エースマンは後席に60/40の分割可倒式シートが採用されており、使い勝手も優れた設計になっています。
また、ラゲッジスペースは、全てのシートを倒すと1005L、シートを倒さずとも300Lの容量が確保されています。
さらに、後席を全て倒せばフルフラットになるため、車中泊も容易に可能です。キャンプや旅行といったアクティビティを行う方の愛車としても相応しいお車だと言えるでしょう。
ちなみにラゲッジルームの下部には車載工具が搭載されているため、軽度なトラブルが起きても安心です。
ドライビングテクノジー
低速から力を発揮するモーターの加速フィールは、電動モデルである新型MINI エースマンならではの大きな魅力です。
BMWにも搭載されている電動パワートレインが搭載されているため、アクセルを踏んだ瞬間からスムーズな加速がご体感いただけます。
また、低重心でしっかりしたサスペンションや、レスポンスの優れたハンドル設計であるため、MINI伝統の「ゴーカートフィーリング」もしっかりと味わえます。
ほかにも、「車線逸脱警報システム」や「パーキングアシスト」などのサポート機能も充実していますので、運転に不慣れの方でも安心してドライブがお楽しみいただけます。
デジタルテクノロジー
新型MINI エースマンでは、インパネ中央にある「円形有機ELセンターディスプレイ」を使ってナビやエアコン、オーディオ操作などを行います。
スマホのように直感的に操作できるのはもちろん、音声認識機能も採用しているため、ハンドルから手を離さずに操作することもできます。
また、車内の光やサウンド、ディスプレイデザインの演出が変更できる「MINIエクスペリエンス・モード」も備わっています。気分によって車内の雰囲気が変えられるのも、新型MINI エースマンの魅力だと言えるでしょう。
さらに、「MINI APP」をスマホにダウンロードすれば、ナビの目的地の共有やドアの開閉などがスマホから行えます。お車の状態もリアルタイムでモニタリングできるため、メンテナンス時期も把握しやすくなります。
航続距離・充電方法
バッテリーとモーターで駆動するBEVはガソリンモデルと比べて頼りないと感じる方もいるのではないでしょうか。
実際BEVお車自体が普及段階であるため「どれくらい走れるの?」「どのように充電するの?」と、気になる点も多いかと思います。
電動モデルである新型 MINI エースマンの一時充電走行距離は、
- E・・・310km
- SE・・・406km
となっています。
充電時は商業施設やサービスエリアに備え付けえられている充電スポットや、ご自宅に設置した専用の充電設備「MINI Wallbox」を使って行います。
ちなみに新型MINI エースマンは普通充電と急速充電両方に対応していますので、急ぎの時も安心です。
また、スマホに専用の「MINI APP」を取り入れておけば、すぐに最寄りの充電スポットが見つけられます。遠方に出かける方も安心してお乗りいただけます。
新型 MINI エースマン(JO5)のグレード
新型MINI エースマンのグレードは、
- E
- SE
の2種類となります。
E
新型MINI エースマンのベーシックグレードとなります。最高出力184馬力のモーターをフロントに搭載し、連続航続距離310kmのリチウムイオバッテリーを搭載しています。
トリムは「Essential」が標準設定されており、こちらはボディカラーと同色のルーフとミラーキャップ、グリルフレームはブラックと、シンプルなカラーリングとなっています。
また、「Classic」トリムを選択すると、ブラックとブルーのツートンの3Dニット素材の内装になり、スポーツステアリングも装備されます。
価格は491万円〜と「SE」よりも50万円以上低く設定されています。
コストパフォーマンスに優れていますので、遠乗りが少なく街乗りメインでMINIに乗りたいとお考えの方に最適なグレードだと言えるでしょう。
SE
最高出力218馬力のモーターと、連続航続距離406kmのリチウムイオンバッテリーを搭載したハイパフォーマンスグレードです。
「Classic」トリムが標準で、タイヤも1サイズ大きい18インチを搭載しています。
また、「Favoured」トリムを選ぶと、シルバーのグリルフレームや、JCWのスポーツシートが搭載され、よりスポーティなモデルになります。
価格は556万円〜と、ガソリンモデルのカントリーマンに匹敵する価格設定となっていますが、その分十分な装備と走行性能を秘めたモデルであるのは間違いありません。
頻繁に遠乗りをしたり、純粋なドライブを楽しんだりする方におすすめのグレードだと言えるでしょう。
新型 MINI エースマン(JO5)とカントリーマン(U25)を比較
エースマン | カントリーマン(E・SE) | |
全長・全幅・全高(mm) | 4080×1755×1515 | 4445×1845×1640 |
ホイールベース(mm) | 2605 | 2690 |
収納容量(L) | 300-1005 | 460-1450 |
駆動方式 | FFのみ | ・E・・・FF
・SE ALL4・・・4WD(前後モーター) |
価格 | ・E・・・491万円
・SE・・・556万円 |
・E・・・593万円
・SE ALL4・・・662万円 |
サイズ的にはエースマンが「コンパクトSUV」で、カントリーマンが通常サイズの「クロスオーバーSUV」とイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。
一目見ると、新型MINI エースマンは、カントリーマンと同じデザインだと感じるかもしれませんが、よく見るとフロントフェイスの印象が若干異なります。
カントリーマンのヘッドライトは外側が吊り上がっていますが、反対にエースマンは内側の方にエッジが効いたデザインとなっています。ボンネットのプレスラインもエースマンとカントリーマンで異なります。
また、エースマンは前輪駆動のみの設定となっていますが、カントリーマンは前後にモーターを搭載した4WD「SE ALL4」も設定されています。
悪路での走破性に関してはカントリーマンに分がありますが、運転しやすさの面で考えると、コンパクトなエースマンの方が優れていると言えるでしょう。
新型 MINIエースマンはご購入時に補助金の申請が可能です
電動モデル(BEV)である新型MINI エースマンは、国や自治体が普及を進めている電気自動車の条件に当てはまるため、ご購入時、ご購入後に様々な補助金制度が活用できます。
補助金の金額はその年や自治体によって異なります。参考として、東京都で新型MINI エースマンを購入した際の補助金額の目安をご紹介します。
国(CEV補助金) | 65万円※1 |
東京都(ZEV補助金) | 基本補助額(給電機能有り)・・・45万円※2
メーカー上乗せ金額(BMW MINI)・・・5万円※2 |
※1 新型MINI 3-DOOR・カントリーマンのBEVモデルの補助金額となります。2024年8月1日時点の情報です。
※2 令和6年4月26日(金曜日)から令和7年3月31日(月曜日)受付分の金額となります。
上記でご紹介した国や都道府県以外にも、市区町村単位で補助金制度を設けている自治体もございます。
また、購入時の補助金以外に、以下のような税金の特例措置を受けることもできます。
- 自動車税・・・翌年度の約75%軽減(グリーン化特例)
- 自動車重量税・・・新車登録時と初回車検時に免税(エコカー減税)
- 環境性能割・・・非課税
お住まいの地域の補助制度や金額について詳しく知りたいという方は、店頭のスタッフにお申し付けください。ご購入を検討されているモデルのお見積金額と合わせてお調べいたします。
まとめ
新型 MINI エースマンの特徴や、カントリーマンとの違いについてご紹介しました。
電動モデルのコンパクトSUVという新しいジャンルを開拓した新型 MINI エースマン。シンプルで洗練されたデザインと最新のデジタルテクノロジーを合わせた、まさに一歩先を進むMINIだと言えるでしょう。
また、新型 MINI エースマンは、ご購入から3年間の間はメンテナンスサポートサービスの「MINI TLC. スタンダード・パック」や、タイヤ、キートラブルに対応する「MINI タイヤ&キー補償」が標準で付帯します。
アフターサービスも充実させておりますので、初めてMINIをご購入いただく方も安心してお買い求めいただけます。
現在Toto MINIでは、各店舗で新型MINI エースマンのプレオーダーを承っております。
また、エースマン以外の新型MINIの受付・販売も行っております。
各モデルの詳細情報等、気になることがございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。