コラム

MINI伝統の”ゴーカートフィーリング”とは?今でも楽しめるの?

軽量、コンパクトでお馴染みのBMW MINIは、機敏なハンドリングと軽快な加速力が持ち味。

MINIの持つドライブフィールは「クラシックMini」時代から「ゴーカートフィーリング」と呼ばれてきました。

しかし、このフィーリングは具体的にどのようなものなのかなど、気になる方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、古くから言い伝えられている「ゴーカートフィーリング」がどのようなものなのかや、現在のBMW MINIでは味わうことができるのかについて、詳しくご紹介していきます。

その名の通り”ゴーカート”のようなダイレクトなハンドリング特性

「ゴーカートフィーリング」を簡単に説明すると、ドライバーのステアリング、アクセル、ブレーキ操作に対して車体がダイレクトに反応するフィーリングのことを言います。

言葉の中にある「ゴーカート」は、文字通り遊園地にもある小さな乗り物。

鉄フレームの四隅に小さなタイヤと、その中心の低い位置にはシートとエンジンを配置。遊びの無いステアリング機構を持ち、エンジンの駆動力はミッションを介さずダイレクトにタイヤへと伝える、まさに純粋に走ることだけに特化した乗り物だと言えるでしょう。

初代「クラシックMini」のハンドリング特性は、それに近いドライブフィールを持っています。

”ゴーカートフィーリング”を持つ初代Miniの特徴

元々初代「クラシックMini」は、小さな車体に最大限の乗車スペースが確保できるような設計とされていました。

ロングホイールべース・ワイドトレッド化されたボディの四隅には、高剛性のサスペンションと小径タイヤを配置。安定感を出すために着座位置も低く設計されています。

この車体設計は、まさに先ほどご紹介したゴーカートの基本構造そのもの。実際に運転してみると、想像通り機敏な動きを見せました。

もちろんMiniはスポーツカーとしてではなく、あくまで庶民の生活の足を支える大衆車。しかし「小さなサイズで極力広い室内を」と考えて作られた結果、副産物としてダイレクトなドライブフィールも手に入れることができたのです。

「ゴーカートフィーリング」を持つMiniは、レースの舞台でその実力を発揮していき、やがて世間の間には「Mini=ゴーカートフィーリング」というイメージが定着していくようになりました。

現行のBMW MINIには”ゴーカートフィーリング”はないの?

ここまでご説明した内容は、初代「クラシックMini」や「ローバーMini」の時代のモデルの話。現在の「BMW MINI」は「プレミアムコンパクト」として生まれ変わり、車体が大きく、乗り心地も向上しています。

そう考えると、当時の「ゴーカートフィーリング」は、過去のものと思えてくるかもしれません。

しかしBMWの開発陣は、初代Miniの伝統やコンセプトを極力残す方向で「BMW MINI」を設計しています。

特に初代BMW MINIは、「クラシックMini」に負けず劣らずのダイレクトなハンドリング特性を持っています。

また、現在のBMW MINIは「S」や「JCW」といった、スポーツ性能に特化したグレードが投入されています。

日常での使い勝手や乗り心地を重視した方と、走りにこだわりを持つ方、両方のニーズに応えられるのが現在の「BMW MINI」の強みだと言えるでしょう。

”ゴーカートフィーリング”は危なくないのか?

「ゴーカートフィーリング」の特徴を見てみると、「そんなに機敏な動きをするのなら、むしろ危ないのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

たしかに、あまりにもクイックなハンドリングは、咄嗟にハンドルを切った時に危険なイメージがあります。

しかし、そのような心配はご無用です。現在のBMW MINIには最新の制御技術が搭載されているため、安心して「ゴーカートフィーリング」がお楽しみいただけます。

例えば、どのような挙動であってもタイヤが路面を捉え続けるように「マルチリンクサスペンション」が搭載されていたり、タイヤのスリップ率を制御する「DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)」が備え付けられていたりします。

そしてこれらの機構は全て熟練のテストドライバーの手によって調整された上で、量産車に反映されています。

そのため、世代やモデルを問わず、全てのBMW MINIで安全に「ゴーカートフィーリング」がお楽しみいただけるでしょう。

ゴーカートフィーリング”が味わえるドライブモードも個別に設定

BMW MINIの現行モデルは、3つの走行モードを任意で切り替えられるようになっています。

  • グリーン・モード
  • コア・モード
  • ゴーカート・モード

3つめの「ゴーカート・モード」に切り替えると、エンジンレスポンスが良くなり、ドライバーの入力にダイレクトに反応するようになります。

このように、いつでも好きなタイミングで「ゴーカートフィーリング」が味わえるのは、最新技術が詰まった現行BMW MINIの大きな魅力だと言えるでしょう。

より”ゴーカートフィーリング”が味わえるおすすめの現行グレード

ここでは、現行BMW MINIの中でも、特に「ゴーカートフィーリング」が味わいやすいグレードをご紹介していきます。

※モデルによっては紹介するグレードが設定されていないこともございます。

S

ベーシックグレードをベースに、足回りやパワートレインを強化したモデルです。

エンジン・BEVそれぞれのモデルに出力が強化されたパワートレインが搭載され、標準ホイールも1サイズ大きいものが装着されます。※オプションで更に1サイズ大きくできるモデルやTRIMもございます。

また、ベーシックグレードよりもパワーウエイトレシオ(車両重量を馬力で割った数値)が低いため、加減速やハンドリングが鋭く、MINIの持ち味である「ゴーカートフィーリング」が体感しやすくなっています。

さらに、エクステリアやインテリアもスポーティな仕様に変更されています。

上質さとスポーティさの両面を持つため、見た目も走りも妥協したくないという方にはぴったりのグレードです。

ジョン・クーパー・ワークス(JCW)

専用チューニングされたパワートレインや足回り、ブレーキが搭載された本格スポーツグレードです。

足回りにはハイグリップタイヤにも耐えられる高剛性のサスペンションを搭載し、ハンドルを切った際の反応の良さはまるでカミソリのよう。ジェット機のような強烈な加速性能も合わさり、レーシングカーのようなドライブフィールが味わえます。

また、2024年モデルに搭載されている7速DCTは、パドルシフト付きのスポーツミッションに変更されています。

持ち味の「ゴーカートフィーリング」をさらに洗練させた、新次元の走りがお楽しみいただける特別なグレードと言えるでしょう。

現行BMW MINIが持つ現代の”ゴーカートフィーリング”をお確かめください

MINI伝統の「ゴーカートフィーリング」についてご紹介させていただきました。

ドライバーの入力に対し、ダイレクトに反応する「ゴーカートフィーリング」。もちろん現行モデルにも、その伝統はしっかりと継承されています。

言葉だけ捉えると不安定なイメージを持たれるかもしれませんが、現在のBMW MINIには、走りを制御する最新技術が搭載されているため、安全にお楽しみいただくことができます。

今回ご紹介したスポーツグレードは、Toto MINIのショールームでも展示しております。また、店舗によってはご試乗車いただくことも可能です。

ぜひ実際にハンドルを握っていただき、現代の「ゴーカートフィーリング」をお確かめください。

また、気になるモデルやグレードがございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

※タイミングによっては試乗車をご用意できない場合もございます。ご試乗の際は、事前にご連絡をお願いいたします。

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